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故・西開地一飛曹の遺品が太平洋航空博物館パールハーバーより日本の遺族に返還

ケネス・デホフ館長が愛媛県今治市に住む西開地一飛曹の弟・良忠さんに

太平洋戦争の真珠湾攻撃直後にニイハウ島に不時着し、その後殉職した零戦パイロット西開地重徳・一等飛行兵曹(一飛曹)。その西開地一飛曹の遺品とされる木製の名札を、発見した米軍人の家族の依頼で太平洋航空博物館パールハーバーのケネス・デホフ館長が2017年6月22日、愛媛県今治市に住む西開地一飛曹の弟・良忠さんに返還した。

それぞれ縦10㎝、横2㎝の遺品の名札は、「岸本勇盛」「松田龍雄」など姓名が記された5枚と、「事務」「イ3483」と書かれた2枚。ニイハウ島での戦闘後、西開地一飛曹の搭乗機付近で米陸軍調査官が発見し持ち帰ったそれら名札は、調査官の息子である米カルフォルニア在住のジム・アームストロング氏によって発見された。

名札に書かれている名前は空母・飛龍の乗組員のものではないかと推察されたが、名前の主の遺族を見つけることはできなかった。

この名札を元の持ち主であった西開地一飛曹とその遺族に返還したいというアームストロング氏の強い希望により、名札は一飛曹の機が展示されている太平洋航空博物館パールハーバーに渡った。同館の零戦展示の前で天台宗ハワイ開教総長 荒了寛師のご供養を受けた名札は、健康上の問題で渡航できないジム氏に代わり、デホフ館長が日本の遺族に届ける運びとなった。
6月22日、デホフ館長と4人のスタッフらは、西開地一飛曹の弟・良忠さんの自宅を訪ねた。ケネス館長は上記の経緯を良忠さんに説明し、返還の意図を「75年もの時が流れる中で、敵国同士だった日本とアメリカ同士の友好は深まってきた。名札返還は、日米両国が悲劇的な戦争の歴史への理解と友好をさらに深めるために重要である」とした。その後、館長とスタッフは西開地一飛曹の墓を参拝し、冥福を祈った。

デホフ館長から話を聞いた良忠さんは、「名札の主は兄の戦友かもしれない。アメリカから遺品を持ってきてもらい感激した。きっと兄も喜んでいる」と、涙ぐみながら感謝の気持ちを表した。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-07-26

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